ア行/洋画

「アバター」2009

“筋立てが新しい訳ではない”といったコメントを多く見かけますが、そんなことは本作の本質ではありません。商業映画として観客がきちんと楽しみ感動を体験して劇場を後にするための定石というものは必要で、それをどれだけ新しい表現としてクリエイトするか…

 「宇宙戦争」2005

年は改まりましたがページ内容は変わり映えがしないと思います。本年も覗いて頂ける方が少しでもいらっしゃれば本当に嬉しく思います。さて、新年2作目の鑑賞はDVDにて(1作目は後日記します)。スピルバーグが一昨年に公開した「宇宙戦争」。評判が沈ん…

 「イタリア旅行」1953

ロンドン在住のアレクサンダーと妻のキャサリン。二人は別荘売却の商談のため、観光を兼ねてナポリを訪ねる。経済的には困らないアッパークラスだが、結婚後8年で子どもはなく、所謂“倦怠期”。ナポリ、カプリ、ボンベイと、イタリアの名所旧跡に滞在しなが…

 「アイ・アム・レジェンド」2007

ひょんなことから公開直後に劇場鑑賞して来ました。TVCMを何度か見た以上の予備知識なし。どんな映画だろうかと思いましたが、多額の予算を投下したビジュアルの見応えで面白く観ることができました。中高生諸君の冬休み用娯楽作としては良い出来ではな…

 「明日に向かって撃て!」1969

映画というメディアに青春があったとして、その瑞々しさが結晶した紛れもない1本。1969年というタイミング、米国の大地、スタッフ&キャストの“旬”がフィルムに固定化されています。“アメリカン・ニューシネマ”という枠組みの中に位置づけられますが、そん…

 「M鄯:Ⅲ」2006

公開から半年経過してあまり芳しくない評価のこの映画、DVDでチェックしました。 スター:クルーズが個人的な思い入れに基づいて製作を続けているシリーズですが、私は3作の中で今回のものが最も好きです。アクションシーンに様々な工夫が盛られ、相当見…

 「硫黄島からの手紙」2006

同じ作品を複数ページでコメントするのは初めてですが、いたしかたありません。 昨日は書きなぐってしまいましたので、改めて記させていただきます。 以下、私が本作を高く評価する理由です。 ①一切の安易さ・安直さを排していることこの映画の宣伝を見聞す…

 「硫黄島からの手紙」2006 

私は今とても憤っている。 誰に対してなのか? 何に対してなのか? おそらくそこには自分自身も含まれている。 試写会で観てきました。少なくとも私が今年観たもので最高で最良の一本。 奇をてらう事なく冷静に、そして知的に対象を見つめた映画。それもハリ…