サ行/洋画

「スペル」2009

私は元来ホラー映画を鑑賞しない。スプラッターなどもってのほかで、怖い映画は避けまくっている。これはもう生理的な反応なので致し方がない。もっとも、残虐描写が少ないショッカーであれば大丈夫なので、ジョン・カーペンターの「ハロウィン」1978が私に…

「西部戦線異常なし」1930

恥ずかしながらレマルクの原作を読んだことがありません。中学高校の教科書にはほぼ必ず記載があり、粗筋からラストシーンに至るまで解説されるのが常なので、直接手にとらずとも…。という気分で何十年も経過していた訳です。従って第二次大戦前のハリウッド…

「ザ・シューター 極大射程」2007

そんな週末、TSUTAYAの半額レンタルで「ザ・シューター」を観賞。昨年劇場で見損なっていましたので。こっちは「ギララ」と真逆の作品でした。皮肉です。 原作の「極大射程」は読んでいませんが、狙撃という特殊スキルにこだわったヒーロー造形が魅力の多く…

 「スミス都へ行く」1939

原題は“Mr.Smith Gose to Washington”。直訳タイトルはやや子どもっぽいイメージですが、極めて硬派な内容です。製作公開はヨーロッパ開戦直前。太平洋戦争突入を控え日本での米映画公開は禁じられていきますが、本作はその直前にリアルタイムで公開され高い…

「300 スリーハンドレット」2007

アクション映画としての面白さは図抜けていると思います。そして残酷な描写がこれでもかと詰め込まれているにも関わらず、画面の美しさが強く印象に残ります。その意味でとっても完成度が高い映画です。私はまったく飽きません。素晴らしかった。 しかし、本…

 「素晴らしき哉、人生!」1946

名匠フランク・キャプラが第二次大戦直後に撮ったハート・ウォーミングな名作。“甘すぎる”という批判は重々承知の上で、お気に入りのクラシックに据えています。確かに飛び切りのハッピー・エンドが印象に残る映画なので“キャプラ・コーン”と呼ばれる甘口人…

 「戦場のアリア」2005

何の予備知識もなくDVD鑑賞。成る程、05年の仏観客動員数一位も頷けました。 それなりに突っ込みどころや弱点はありますが、しっかりと心を打つ爽やかな甘美さに辛口の現実感をブレンドし、第一次大戦の前線に闘った兵士たちへの誠意とオマージュを込めた…

 「白バラの祈り」2005

奇しくも前頁の「わが命つきるとも」の相似形のようなドラマです。16世紀における英国のトマス・モアと全く同じに、1943年2月のドイツ・ミュンヘンで若干21歳の女子大生ゾフィー・ショルが断頭台に消えた事実を正確に再現した映画。鳥肌が立ちました。恐ろし…

 「スターリングラード」2001

第2次大戦の悲惨なる激戦として名高いスターリングラード(現ボルゴグラード)の攻防戦をモチーフにジャン・ジャック・アノーが描いたユニークな視点の戦争映画。日本と日本人は、太平洋戦線と中国戦線、沖縄戦と被爆を含めた本土空襲の悲惨の体験があまりに苛…

 「戦火の勇気」1996

湾岸戦争版“藪の中”です。 よく描き込まれた脚本。まさに秀作。組織の中で誠実を貫く男の葛藤ならはまり役のデンゼル・ワシントン、もの凄い減量に挑戦して、苦悩する青年を体当たりで描写したマット・デイモンなど、役者の魅力がしっかりとした物語の骨格を…

  「史上最大の作戦」1962

20世紀フォックスの経営を立て直すヒットを記録した、最後のタイクーンと呼ばれるダリル・F・ザナック製作の戦争超大作。かつては誰もが知っていた映画ですが、若い人たちにはもう古典かもしれません。近代以降の戦争という国家の総力をあげた衝突を、それ…

 「セント・オブ・ウーマン 夢の香り」1992

アル・パチーノが92年のアカデミー賞主演男優賞を獲った傑作。157分と結構長いですが、それに十分見合う見応えが得られるはずです。セント・オブ・ウーマン 夢の香り [DVD]出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン発売日: 2006/06/23メディア…

  「セルラー」

久しぶりに、キリリと引き締まったサスペンスを観させてもらいました。95分とコンパクトな長さ。軽いショックのある冒頭から一気にに物語に引き込み、小気味良いアイディアのつるべ打ちでラストまで駆け抜けさせてくれる面白さ。のど越し爽やかな端麗辛口の…

 「ストリート・オブ・ファイヤー」1984

馴染みのTSUTAYAのCDコーナーに、比較的最近入荷されたサントラ版がありました。見たところ誰も借りてない、手付かず状態だったので、早速半額レンタルしてきました。 ストリート・オブ・ファイヤー ― オリジナル・サウンドトラックアーティスト: …