映画検定に行こう
来週末の6月25日は、日本で初めて実施される「映画検定」の受検日です。
いったいどのような試験が行われるのでしょうか?
また、非常に趣味性の高い、というか趣味性そのもののアセスメントで、いったいどのような社会的な実効性があるものなのでしょうか?
今後、永く続いていく検定となるのか、はたまた数年で消えていってしまうのか、すべては謎と想像の中にあるのみです。
そうです。私はその受験票を持っています。
勤務先の株主総会と重なった日程を気にしていましたが、何とか私用優先で過ごせそうです、来週末は。
前述の問いにどう答えるべきか、まずは自ら体験してみたいと思います。
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キネ旬を読み始めたのは、もう30年くらい前になってしまいます。
「スクリーン」とか「ロードショー」を眺めるだけでは飽き足らなくなった地方都市の高校生としては、あの頃のキネ旬の佇まいが、少し背伸びできてよかったです。
今では角川傘下に入ってずいぶんお洒落な雰囲気になりましたが、あの頃のキネマ旬報は、表紙のスチル写真のトリミングも少しいい加減な、無骨なマニアックさを漂わせていたものです。
現在と違って、過去の名作映画がどんなに観たくても、NHKあたりが放送してくれる機会を待つだけで、名画座すらない地方都市の高校生の“渇き”は、せめて趣味性の高い雑誌でも読まないと、癒せなかったのです。
全国あらゆる場所で、VHSやらDVDやら、いろんな方法で映画が観られる世の中になるとは、当時は想像もしてませんでした。
映画が観たいから上京する、などという動機が存在するなんて、今の20代の方々にはわからないかもしれませんねぇ。
いずれにせよ、そんな頃にひたすら読ませていただいたキネ旬(社会人になってからは良い読者ではないですが)が、「映画検定」などというとんでもないアセスメントを始めると聞いたとき、もうこれは受検するしかないじゃありませんか、という気になったのでした。
受かるか落ちるか、役に立つのか立たないのか、それはやってみないとわかりませんが、高校時代の自分を支えてくれた何かに対する恩返し、例えとしてはピントはずれかもしれませんが『いざ鎌倉』といった心境になったのでした。
なんにしましても、来週末、行って参ります。
結果は、日記に記載させていただきます(おそらく)。