映画以外にも好きなものはある。例えば・・・

私の好きな【槇村さとる

出会いは別冊マーガレットで「愛のアランフェス」。最近の愛読は「おいしい関係」。

おいしい関係 7 (コミックス)

おいしい関係 7 (コミックス)

槇村マンガは、恋愛軸と職業・能力開発軸の掛け合わせで進行するのがモチーフ。
デッサンも含めて、ヒロイン像がカッコよくて凛々しい。
おいしい関係」の天性の味覚を持つコック見習い藤原百恵は、この作家にとって画期的な陽性ヒロインです。何度でも読み返して味わえます。



私の好きな【69】

村上龍の「69」。
映画も観てますが、70年代に佐世保で子ども時代を過ごした自分としてはやはり小説がBEST。

69(シクスティナイン) (集英社文庫)

69(シクスティナイン) (集英社文庫)

オトナになっても笑い転げられる青春小説。
舞台となる1969年の長崎県佐世保市は九州の“ヨコハマ”。田舎なのに少しハイカラな、大好きな街。
物語の隅々まで散りばめられた共感ネタの数々と、爆笑度全開の文体。最高に愉快な小説です。



私の好きな【DIVE!!】

森絵都の、これも青春小説。文庫になったのは今年。

DIVE!! 上 (角川文庫)

DIVE!! 上 (角川文庫)

薦めてくれた素敵なひとがいました。で、読んでみたら本気で面白い!
例えば「SLAM DUNK」や「ヒカルの碁」など、少年ジャンプの“成長する青春群像劇”の醍醐味を小説の形に凝縮したら、こうなった、という感じ。
いまどきのスポコンは、こんなに爽やかに胸をしめつけるのかと思います。私はページをめくるごとに涙腺が刺激されました。



私の好きな【滝口康彦

拝領妻始末 (講談社文庫)

拝領妻始末 (講談社文庫)

最近は、時代劇映画の原作と言えば藤沢周平ということになってますが、小林正樹監督の名作「切腹」および「上意討ち」の原作者として、もっと評価されてしかるべき作家です。なかなか売ってないんですよ。
この滝口康彦の短編集は、図書館にでも行かないと読めませんが、実に、実に面白く感動できます。

様々な悲運が、直木賞受賞を阻んだのですが、そういった大衆文芸の賞をいくつもとっていて不思議はない方です。再評価を望みます。
あ、村上龍と同じく、この方も佐世保出身でした。

切腹 [DVD]

切腹 [DVD]