「ザ・シューター 極大射程」2007

そんな週末、TSUTAYA半額レンタルで「ザ・シューター」を観賞。昨年劇場で見損なっていましたので。こっちは「ギララ」と真逆の作品でした。皮肉です。

原作の「極大射程」は読んでいませんが、狙撃という特殊スキルにこだわったヒーロー造形が魅力の多くを占めている物語だと思うのです。実際、映画でもそれを感じさせる演出がところどころに顔を覗かせています。でも、この作品の監督は、そんなマニアックな視点は単なる調味料程度に割り切ってくれています。これではランボーでもボンドでも構わないことになってしまう。これは残念。
結局ハリウッドの娯楽作は、常に観衆のマジョリティが喜ぶパターンにはまっていれば合格、銀行も融資OK、というあけすけな商業主義に染められてしまうということですね…。改めて、娯楽映画に作家性を込めることの難しさを感じさせられた2作品でした。