2007-03-01から1ヶ月間の記事一覧

桜の季節。訃報のこと、その他のこと。

植木等氏が逝ってしまいました。 本当にシンクロしたのは私等より上の世代なのですが、それでもクレージー・キャッツ全盛期の凄さは子ども心にも響いていました。その中でも空前絶後のキャラクター。最高でした。 “無責任男シリーズ”では「日本一のホラ吹き…

未見の大作。共感した。 「ドクトル・ジバゴ」1965

名匠デヴィッド・リーンの超大作。あの「サウンド・オブ・ミュージック」とアカデミー作品賞を争った立派な風格の映画ですが、いまひとつ評価が高くありません。 そのせいもあってかずっと未見のままでした。下手をすると観ることなく人生を終えていたかもし…

怪獣映画の革新 “平成ガメラ3部作”95〜99

またマニアックなものをと眉をひそめられそうなのですがご容赦願います(笑)。 95〜99年にかけて製作された“平成ガメラ3部作”は、監督:金子修介&脚本:伊藤和典&特技監督:樋口真嗣、凄いトリオの手によるもの。 「ガメラ 大怪獣空中決戦」(95)「ガメラ…

私の好きな江戸川乱歩 : 「孤島の鬼」

私が小説というものを意識して読み始めたのは、小学生時代の江戸川乱歩でした。 ポプラ社刊の所謂“少年探偵団もの”を面白がって読むことが始まりでした。名探偵明智小五郎と怪人二十面相の闘争を軸に、非現実的なトリックや怪奇趣味が独特のダークな世界観を…

絢爛と迫力のミュージカル 「EVITA」

1996年当時は、新作映画への関心を失っていた時期でもあり、これだけの話題作ながら殆ど白紙状態でした。信じられないことに今日まで未見。80年代に劇団四季が、久野綾希子・市村正親という今となっては凄いコンビで上演していたことは知っていましたが、恥…

私的に大切な“宝石” 「リトル・ロマンス」

1979年に試写会で鑑賞して以来、本当に久々の再見でした。 ずっと記憶の奥底に沈殿していた30年近く前の“大切な想い”の片鱗が、この映画と結びついていたことを思い出しました。まったく、記憶を呼び覚ますトリガーなんて、どこに転がっているかわからないも…