2011-01-01から1年間の記事一覧

「天下御免」1971〜1972

日本の各家庭にテレビ受像機が本格普及したのは1960年頃から。敗戦の傷跡を乗り越えた新時代を実感させる2つの国民的イベント、皇太子御婚礼と東京オリンピックが普及の追い風でした。1970年の日本万国博覧会の頃にはカラー化が大きく進み、現在のTV番組…

「幸福」1980

8月21日、俳優竹脇無我氏が亡くなりました。70年代のTVドラマ黄金期には清潔で知的な二枚目として活躍されていて、私たちの世代には本当になじみ深かった。奇しくも名脚本家向田邦子氏の急逝は30年前の8月22日。竹脇氏は向田ドラマの常連のひとりでもあり…

「モールス(LET ME IN)」2010

オリジナルであるスウェーデン映画「ぼくのエリ」2008は断片的にしか見ていませんが、このハリウッドリメイク版は今年の初めから公開を心待ちにしていました。米国の興行成果が振るわなかったそうで、今を時めくクロエ・モレッツ主演ながら都内でも上映館が…

[TV]「必殺必中仕事屋稼業」1975

以前から観たいと思っていた「キック・アス」2010、予備知識をあまり仕入れず鑑賞。奇妙なバランスの面白い映画でしたが、途中から「これは“必殺シリーズ”のプロットではないか」という考えが頭の中を占有してしまいました。 悶々と平凡な日常を過ごす高校生…

「トゥルー・グリット」2010

コーエン兄弟とはどうにも波長が合わず好きになれずにいました。でも本作はお見事。腹に響くエンターティメントを魅せてくれました。アカデミー賞ノミネート10部門は伊達じゃなかった。ジョン・ウェイン主演「勇気ある追跡」1969の事実上のリメイクになる本…

「二十四の瞳」1954

2.木下恵介が描いた涙 戦後の日本映画黄金期を支えた巨匠のひとり、木下恵介監督作品。天才と称される木下の映画で、おそらく最も多くの観客を動員した作品。日本が壊滅的な敗戦を経験して9年目に公開された本作は、その年の興行面と批評面で圧倒的好評を…

「世界大戦争」1961

1.松林宗恵の描いた戦災 生前の松林宗恵監督に「世界大戦争」1961のお話をうかがった時、私自身が消化しきれなかった部分がありました。それは、監督が戦争の災禍を“人間の小賢しさで左右できない歴史の動き”として描いて来られた姿勢を語られたことでした…

「SPACE BATTLESHIP ヤマト」2010

「宇宙戦艦ヤマト」のファースト放映をリアルタイムで視聴したのは中学の時。毎週のTV放映の吸引力は当時強烈な記憶として残っています。「ヤマト」が再放映からブレイクして徳間書店の「アニメージュ」創刊を産み、今日のアニメ・サブカル文化の礎を形成…