2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧

 「博士の愛した数式」2006

優れた小説を映像化することは、本当に難しいことだと思います。 この見事な見事な珠玉のような小説の映画版は、やはりその難しさを露呈してしまいました。 ただ、決して私は否定的に観た訳ではありません。この映画に関わった人々が、いかにこの原作を愛し…

 「男たちの旅路〜廃車置場」1977.2.5.

おそらく私の思春期後期〜青年期に、最も影響された作家が山田太一でした。 例えば、30年前にNHK土曜ドラマとして放送されたこの作品も、今の自分の意識の奥底にしっかり横たわっているようです。もう30年も経過しているのにです。それほどにインパクトが…

 「上意討ち―拝領妻始末―」1967

前回の記述にあたって、改めて自分の鑑賞歴を思い返してみた訳ですが、世間評価がどうあれ好きな作品を再確認することになりました。 この「上意討ち」、まさにそうした1本です。原作は時代小説家滝口康彦。下級武士の苦悩と苦闘を題材に感銘深い短編を数多…

 記憶に残る映画たち(時系列)

ブログ開設1周年。 06年5月に始めて丁度1年経過です。非常に間口の狭い内容にもかかわらず、覗いていただける方の存在が嬉しくて続けています。“お陰さまで”という気持ちが記せます。社交辞令抜きです。ありがとうございました。 最初の頃は書き方も定ま…