2007-10-01から1ヶ月間の記事一覧
ロバート・アルドリッチ監督作品で私にとって真にリアルタイムなのは遺作である「カリフォルニア・ドールズ」1981なのですが、ディスクも未発売でして記憶が曖昧。そこでこちらを記すことにします。(「C.ドールズ」は本当に傑作なのですが、どうしてDVD…
決して好きな作風でないにもかかわらず、ダルテンヌ兄弟の作品には引き付けられてしまいます。「イゴールの約束」1996で注目を浴び、「ロゼッタ」1999「ある子供」2002でカンヌを制した、このベルギーの兄弟監督の人間を捉えるスタイルには圧倒されます。労…
私たちの世代の男たちの多くにとって「あしたのジョー」という物語は、記憶の中で独特の位置を占めていると思います。 最初に刊行されていた講談社コミックス全20巻は幾度読み返したのか、ちょっと数え切れません。そういう人は決して珍しくないと思っていま…
アラン・ドロンが来日したそうで、記憶の底に眠っていたこの映画のことを思い出しました。 60年代後半〜70年頃、国内で大人気だったドロン(仏)とチャールズ・ブロンソン(米)、そして日本が誇るトップスター三船敏郎の3人を主役に据えた西部劇。しかもフ…
学生時代にリアルタイムで観た邦画の中でとりわけ印象深い作品でしたが、まだこの世を生きることの意味を殆ど知らなかった未熟な身では到底“好き”とは言いがたい種類の映画でした。 1982年の映画賞を総なめにした高品質の映画。昨年10年ぶりの新作「カミュな…
本作が文化庁メディア芸術祭アニメ部門大賞を「千と千尋の神隠し」と分け合った事実は、一般には殆ど知られていません。旬を過ぎた大御所の作品が持て囃される中でも、次代の才能はきっちり台頭しているものです。 事実「千と千尋・・・」のディティールの記憶…