2007-01-01から1年間の記事一覧
このところ忙しくて、なかなか休む間がありません。 そんなに仕事するのが好きな訳ではないのですが、こういう時期もたまにあります。花見の時期も、指をくわえて葉桜への移行を眺めるばかりでした。せめて綺麗なPhotoでもと検索しましたら、ドンピシャな一…
植木等氏が逝ってしまいました。 本当にシンクロしたのは私等より上の世代なのですが、それでもクレージー・キャッツ全盛期の凄さは子ども心にも響いていました。その中でも空前絶後のキャラクター。最高でした。 “無責任男シリーズ”では「日本一のホラ吹き…
名匠デヴィッド・リーンの超大作。あの「サウンド・オブ・ミュージック」とアカデミー作品賞を争った立派な風格の映画ですが、いまひとつ評価が高くありません。 そのせいもあってかずっと未見のままでした。下手をすると観ることなく人生を終えていたかもし…
またマニアックなものをと眉をひそめられそうなのですがご容赦願います(笑)。 95〜99年にかけて製作された“平成ガメラ3部作”は、監督:金子修介&脚本:伊藤和典&特技監督:樋口真嗣、凄いトリオの手によるもの。 「ガメラ 大怪獣空中決戦」(95)「ガメラ…
私が小説というものを意識して読み始めたのは、小学生時代の江戸川乱歩でした。 ポプラ社刊の所謂“少年探偵団もの”を面白がって読むことが始まりでした。名探偵明智小五郎と怪人二十面相の闘争を軸に、非現実的なトリックや怪奇趣味が独特のダークな世界観を…
1996年当時は、新作映画への関心を失っていた時期でもあり、これだけの話題作ながら殆ど白紙状態でした。信じられないことに今日まで未見。80年代に劇団四季が、久野綾希子・市村正親という今となっては凄いコンビで上演していたことは知っていましたが、恥…
1979年に試写会で鑑賞して以来、本当に久々の再見でした。 ずっと記憶の奥底に沈殿していた30年近く前の“大切な想い”の片鱗が、この映画と結びついていたことを思い出しました。まったく、記憶を呼び覚ますトリガーなんて、どこに転がっているかわからないも…
ちょっと忙しい状況が続いていまして、更新できず申し訳ありません。 来週になりましたら、ちゃんとした記事を記させていただきますので、もうしばらくご容赦ください。 そんな中ですが、帰宅して郵便受けを覗いたら、キネマ旬報社から封筒が届いていました…
“敬愛を込めて、この映画を故クリストファー・リーブに捧ぐ”エンドロールの冒頭に記されたメッセージに、目頭が熱くなりました。 四半世紀も前の、リチャード・ドナー監督による「スーパーマン」は、正直あまり好きな映画ではありませんでした。故にこの米国…
もう10数年前の映画ということになります。結構TV放映されているらしいですが、ずっと観る機会がありませんでした。 クウェンティン・タランティーノは面白いと思っても、なかなか好きになれずに来たのですが、最初にこれを観ておくべきでした。これは素敵…
1961年、私の生まれた年は東西冷戦の真っ只中。終戦からもう16年、されど未だ16年。翌年にはキューバ危機が世界を震撼させた訳で、核戦争が身近な恐怖として自覚されていた年の映画です。30年くらい前はよくTVでも放映されたので断片的にご覧になった方も…
周防正行監督の乾坤一擲の話題作。いや、これは素晴らしい。とても見事な映画に仕上がっていました。ストーリーは単純明快。 「痴漢の疑いで逮捕された無実の青年が否認を続けることで何を体験するのか」、それ以外の余計な要素はまったくなし。それでも上映…
1983年〜1984年に別冊少女コミックに連載された、吉田秋生の傑作「吉祥天女」。 もう幾度読み返したでしょうか。連載と共に画調が変化していったりと、決して隅々まで完璧とは言いがたいのですが、それでも強烈な印象を残す作者の代表作です。私は好きです。…
ここ1週間、いろいろと感じること、考えることがありました。 そんな中、街の景色はバレンタインデー向けに塗り替えられています。そんなに寒くもないですが…。映画とは別の話を、少しだけ記してみたくなりました。 少し早い話題ですがご勘弁を願います。 …
遅ればせながら劇場で鑑賞してまいりました。 「たそがれ清兵衛」「隠し剣 鬼の爪」に続く山田本格時代劇3部作完結編。丹精込めて作りこまれた見事な作品になっていました。前2作と比較して明らかな違いがひとつあります。それは庄内の山河の風景が殆ど見…
菊池凛子さんの活躍で「バベル」が話題になっています。 で、そこから連想して思い出したのが、89年の押井守監督作品。とても良質な社会派エンタメ・アニメ。機動警察パトレイバー 劇場版 [DVD]出版社/メーカー: バンダイビジュアル発売日: 2004/01/23メディ…